妊活中の運動|体にいいものと避けたい動きを知っておこう
「妊活中って、激しい運動は控えた方がいいのかな?」
友達に妊活していることを打ち明けたら、こんな質問を受けました。たしかに、運動は体にいいって言うけれど、妊娠を目指している体にとっては別の話なんじゃないか。そんな不安を感じている人、実は多いんです。
わたしもクリニックに通い始めたころ、ジムでのトレーニングを続けていいのか悩んだことがあります。結論から言うと、適度な運動は妊活にプラス。ただし、「適度」がポイントです。
妊活中に運動をすすめる理由
運動が妊活にいい理由は、大きく3つあります。
血流がよくなる
子宮や卵巣に十分な酸素や栄養を届けるには、血液がスムーズに流れることが大切。デスクワークが多いと、どうしても骨盤まわりの血流が滞りがちになります。軽い運動を習慣にすることで、全身の巡りが改善されるんです。
ストレスが軽くなる
妊活って、想像以上にメンタルを消耗します。タイミングを気にして、毎月の生理に一喜一憂して。そんな日々の中で、体を動かすことはいいリフレッシュになります。運動後のすっきり感、あれは脳内の幸せホルモン(セロトニン)が増えるから。気持ちが軽くなると、体もゆるみます。
ホルモンバランスが整いやすい
適度な運動は、自律神経を整える効果があります。自律神経が乱れると、ホルモン分泌にも影響が出やすい。運動習慣がある人の方が、排卵周期が安定しやすいという報告もあります。
妊活中におすすめの運動
じゃあ具体的に、何をすればいいのか。
ウォーキング
いちばん手軽で、続けやすい。1日20〜30分、少し早歩きくらいのペースで十分です。わたしは朝の通勤を一駅分歩くようにしていました。朝日を浴びながら歩くと、体内時計も整って一石二鳥。
ヨガ
骨盤まわりをゆるめるポーズが多いヨガは、妊活との相性がいいです。特にリストラティブ系や陰ヨガのような、ゆったりとしたスタイルがおすすめ。激しく動くパワーヨガやホットヨガは、体への負担が大きいので避けた方が無難です。
「妊活ヨガ」を掲げているスタジオもあるので、一度体験してみるといいかもしれません。呼吸に意識を向けることで、副交感神経が優位になってリラックスできます。
水泳・水中ウォーキング
浮力があるので、関節への負担が少ない。全身をバランスよく使えるのもメリットです。ただし、体を冷やしすぎないように注意。温水プールを選んで、泳いだあとは湯船で温まるか、温かい飲み物を飲んでください。
ストレッチ・軽い筋トレ
股関節まわりをほぐすストレッチは、毎日やってほしいくらい。デスクワークで固まった体をゆるめると、骨盤内の血流もよくなります。
筋トレも、軽めならOK。スクワットは下半身の筋肉を鍛えつつ血流アップにもつながります。ただし、重いウェイトを使うような高負荷トレーニングは控えて。
避けた方がいい運動・注意したいポイント
運動がいいとはいえ、なんでもやっていいわけじゃありません。
激しすぎる有酸素運動
マラソンやハードなランニングは、体脂肪率が下がりすぎてホルモンバランスが崩れることがあります。実際、アスリートレベルで走っている女性の中には、生理が止まってしまう人も。妊活中は、息が上がりすぎない程度の運動にとどめてください。
高負荷の筋トレ
ジムで重いバーベルを持ち上げるようなトレーニングは、体に強いストレスがかかります。妊活中は、筋肉をつけることより、体の巡りを整えることを優先して。
体を冷やす運動
冬の屋外ランニングや、冷房の効いたスタジオでのレッスンは要注意。冷えは妊活の大敵です。運動後はしっかり温まること。
転倒リスクのあるスポーツ
スキーやスノーボード、格闘技、激しい球技など、ケガのリスクが高いものは避けた方が安心です。妊娠の可能性がある時期(排卵後〜生理予定日まで)は特に慎重に。
排卵後〜生理前の過ごし方
妊活中、いちばん気を使うのがこの時期。「もしかしたら妊娠しているかもしれない」という2週間です。
この時期は、いつもよりペースを落としてOK。激しい運動は控えて、ウォーキングやストレッチ程度にしておくと安心です。ただし、まったく動かないのも血流が悪くなるので、軽く体を動かす習慣は続けてください。
「着床を妨げるから絶対に安静に」というデータはないので、神経質になりすぎなくて大丈夫。日常生活をいつも通り送りながら、ちょっとだけ体をいたわる。それくらいの距離感がちょうどいいです。
運動と妊活、バランスが大事
妊活中の運動って、正解がひとつじゃない。体質も運動習慣も人それぞれだから、誰かにとって正解でも、あなたには合わないこともあります。
大切なのは、「気持ちいい」と感じられること。無理して続けるのは、体にも心にもよくない。週に2〜3回、20〜30分くらいの軽い運動から始めて、自分のペースを見つけてみてください。
ちなみに、運動を始めるときは担当医に相談しておくと安心です。特に、クリニックで治療を受けている人は、タイミングや注意点を確認しておきましょう。
運動は、妊娠しやすい体をつくるための手段のひとつ。あくまで「手段」なので、それ自体がストレスになったら本末転倒。気負わずに、楽しめる範囲で続けていけるといいですね。
※この記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものです。個別の症状や治療方針については、必ず医療機関にご相談ください。